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ハタハタブログ

地理学を専攻する地方国立大学生の雑記ブログ。

【南米旅行】世界一簡単な6000m級といわれるワイナポトシに登山初心者の僕が登ってみた

 6000m級への登山…素人が登れる山はないと思っていませんか?実はそんな山が南米ボリビのラパス近郊にあります。 登りやすい理由としては、ラパスはもともと標高が高いため、短い日程でも登山が可能なことが挙げられます。

 本記事では、登山初心者の僕が標高6088mのワイナポトシに登ってきましたので、その経験について共有しています。どれくらいの費用が必要なのか、装備はどうするのか、初心者でも登れるのか、という疑問を解決できると思います。

 初心者で6000mの山に登ってみたい方、ボリビアでウユニ塩湖以外のみどころを探している人は必見です。

 

 

ワイナポトシとは

ワイナポトシ

ワイナポトシ

 ラパス近郊に位置する標高6088mの山です。そして、このワイナポトシは世界で1番簡単に登れる6000m級と言われています。その理由として、スタート時点でかなり標高が高いことが挙げられます。起点となる街のラパスの標高は4000mで、ベースキャンプが4800m程度、ハイキャンプが5200m程度です。それゆえ、最短1泊2日での登頂が可能です。

 とはいえ、登頂確率は50%程度と天候にかなり左右されるようです。

 多くの旅行者はツアーに参加して登山することになります。もちろん、ガイドもついています。ラパスの街中にはたくさんのツアー会社があるので探してみる良いでしょう。

 

僕の登山歴について

大山

大山いいよ。。

 僕の登山歴は鳥取の大山に一度登ったことがあるだけです。しかも、夏だったので、雪山は今回でデビューとなります。アイゼン等の装備に触れるのも初めてでした。

 

準備編

ツアー会社の位置

goo.gl

 

 この付近にツアー会社がたくさんあるので自分に合うツアー会社を探してみるといいと思います。僕も10件以上条件を聞いて回りました。ツアーさえ開催されるのなら前日でも大丈夫です。ATMもあります。

 

費用

 僕は2泊3日のプランに参加しました。ガイド代、ツアー中の食事代、ピッケル等の雪山装備代、ベースキャンプまでの送迎代、宿泊代など必要なものはほとんど入っていて15000円程度でした。この価格の安さも登りやすいといわれる所以でしょう。

 この格安料金ではツアーに参加する形になります。このスタイルだと、もし同じグループの誰かがリタイアした場合、ガイドも含めて全員で戻る必要があります。なので、少しでも登頂確率を上げたい人はプライベートツアーにしましょう。もちろん、値段はかなり張ります。

 ちなみに費用に、ガイドへのチップ代が含まれていることはほとんどありません。僕は100ボリ(約1500円)ほどチップとして別途支払いました。

持ち物

 まず、ヘッドライト、寝袋、ジャケット、50Lのバックパックが必要です。これらは、レンタルも可能です。

 レンタルできないものだと、貴重品、高山病の薬、アタック時の軽食と2Lの水は持参しましょう。高山病の薬は街中にある薬局で購入可能です。軽食はチョコレートとかでいいと思います。

 

登山開始

1日目

ワイナポトシ

練習で登る崖。初心者には割ときつい。

 ツアー会社に集合して、ベースキャンプまで車で移動します。その後、昼食を食べてアイスクライミングの練習を行なって、あとはフリータイムです。1泊2日の場合この日程が飛ばされます。高度順応などを考えると、2泊3日の方が良いと思います。

 アイスクライミングの練習は、キャンプから1時間程度移動した後、1時間練習して、1時間かけてキャンプに戻るだけです。ただ、標高が高いのでしんどいのと、慣れないことをしているので疲れは溜まります。

 21:00くらいに就寝したのですが、この時点で若干頭が痛かったように思います。ワイナポトシに登るのは高山病との戦いでもあります。

2日目

 ベースキャンプ~ハイキャンプまで移動します。この日は朝起きると、頭がかなり痛かったので朝イチで薬を飲みました。同じグループだったカナダ人とニュージーランド人に聞いても、同じような感じだったそうです。薬を飲むとスーッと痛みや吐き気が引いていくので、薬の偉大さを感じます。

 ハイキャンプまでは約2時間までの行程で、この日もはっきり言って余裕です。しかも、薬を飲んでいるので日中は具合が悪くなることもありませんでした。

 そして、ハイキャンプで昼食を食べたあと、高山病に効くとされるコカ茶を永遠と飲んでいました。

 前日とは違い、1:00という真夜中からアタックを開始するので、この日はみんな早く寝ます。18:00とかには寝ます。ただ、全然眠ることができませんでした。よくあることらしいです。その上、薬が切れたのか具合も悪くなってきます。まあ、とにかく身体を休めることに専念すべきです。

 ここまでは大したことありません。

3日目

ワイナポトシ

山頂付近はこんな感じで登ります

 いよいよアタック当日です。ガイドの話では、1:00から登山を開始して、100m上がることに休憩をとりつつ、山頂を目指すようです。とにかく、「ゆっくり、ゆっくり」ということでした。

 ガイドと僕、そしてニュージーランド人がザイルで結ばれます。この3人は一心同体となるので、誰かが途中でリタイアすると3人共引き返さなくてはなりません、

 さあ、いよいよ登山スタートです。真夜中なので辺りは本当に真っ暗です。登山者のヘッドライトの明かりしか目に入りません。ゆっくり、ゆっくり足を進めます。

 すると3度目の休憩の時にガイドが「このペースでは登頂することは無理だ」と言い始めます。といのも、ワイナポトシでは日の出前に下山を始めないと、雪崩に巻き込まれる危険が高くなるからです。僕はこの時「お前のミスやんけ」という感想しかありませんでした。

 その後、そのガイドはペースを異常にあげて、他のグループをどんどこ抜いていきます。結局、僕たちのグループはその日の登山者の中ではトップになりました。とにかくペース配分が下手なガイドに当たったようです。ニュージーランド人も流石に辛そうでした。

 最後の2時間は崖を迂回するように登ります。ピッケルの使い方について、ガイドに怒られましたが、スペイン語なので何を言っているのかわかりません。ただ、怒ることでモチベーションのコントロールをしているように見えたので、良いガイドだったんだと思うよ。多分。

 結局、山頂に着いたのは7:30でした。がっつり日は出ています。これで僕も6000m級の男です。

 

下山開始

 下山は辛いです。もう、太もものブロックが効きません。しかも、薬が切れてきたようです。その時、僕は使い切っていて薬を持っていなかったので、ニュージーランド人にもらいました。ただの中毒者にしか聞こえませんが本当に辛いです。

 山頂→ハイキャンプ→ベースキャンプの移動はもちろん、ベースキャンプからラパスへの車移動が地獄だったように思います。もう少し丁寧に運転してくれていたら違ったのかもしれません。

 

6000m級に登ってみて

ワイナポトシ

やっぱり絶景だよねっていう

 ラパスに帰ってきて以来、体調を崩しました。寒気が引かなかったんですよね。寝袋を持ってきて本当に良かったと思いました。しかも、右足の親指をみると、あれ…。

 とはいえ、6000m級の山に登る機会はそうそうないですし、挑戦できたとしても登頂するのは難しかったりします。特に天候は運に左右されます。僕は運が良かったので登頂することができました。

 ボリビアだとウユニ塩湖が有名ですが、少し時間をとってみてアンデス山脈に登ってみるのも良いかもしれません。それ以外にもボリビアは面白い場所であふれているように思います。わざわざ、地球の裏側まで来たんですから…